2022年6月「学ぶ力の土台を育てる 低学年からの理科・社会」希講演会

中受に向けて

今回も去年に各塾の講演会に行った時のメモの記録です。前回までは以下にリンクを載せておきます。

 今回は2022年6月に希学園で講演された「学ぶ力の土台を育てる 低学年からの理科・社会」です。この講演会にはオンラインで参加し、レジュメ等も手元になく、私の手書きのメモしか残っておらず、文章形式ではなく以下にそのメモの箇条書きをそのままコピペしていますので、話の流れ等わかりづらい部分があるかもしれません。

理科・社会の問題を解くのに求められる力

・常識的な判断力、知識が問われる。

・具体的で複雑な「現実世界」を捉えられる知性…記述問題が増えている。自分の力で考えられるか?

・対人コミュニケーションが適切に成立する。聞かれたことにちゃんと答えられる。3教科入試であっても「社会」は必要。

 補足ですが、関西では学校によっては3教科入試か4教科入試かどちらか選べます。なので、3教科に力を注ぐために社会はやらないという選択肢もありますが、塾の先生曰く、国語の問題文の中で社会の知識を知っていた方が有利になるような描写があったりするので、小学4年生の間は、社会を受講することをオススメされていました。首都圏では、社会は必須な上に非常にハイレベルだと思いますので、そのことを考えると、個人的には関西受験であっても社会はとった方が良さそうだなと思っています。

国語・算数と理科・社会の違い

算数・国語では、抽象的な課題解決能力とパズル的な論理性があるか問われる。与えられた条件を組み合わせて問題を解決する。

 理科・社会は、博物的知識や社会の成り立ちの理解が必要。世の中はこういう風になっているとイメージできるか、つながりが見えるか、興味・関心が持てるか。

子どもの認知の発達段階

・具体→抽象…まず具体的なものから入っていく。抽象的な事が理解できるのは10歳くらいから。

・理科・社会を通して学ぶ力の土台を育てる。現実的な身の回りのことを知る。触れる。

理科に必要な力

・知識…植物の名前など名称、見分ける力、まとめる力。図や写真を用いて視覚的に覚える。

・計算力・作業力…単位変換。書き出して解く。表にまとめる。文を図で表す。

・読解力…文章読解。図表読解。検索能力。前問とのつながり。

・思考力…理由や原因の追究。多面的に考える。想像する力。選択肢の吟味。

・暗記は理屈込みで覚える。難問を解いてくりかえし覚える。

低学年のうちにしておきたいこと〜先取りより土台づくり〜

・中学受験では大人の常識が必要になってくる。

・世界を広げる…スーパーに行き、野菜・果物・鮮魚などをみる。本・図鑑・テレビ・ネット記事。

・手を動かす…書くことに抵抗を覚えない。直線や円を書く。スケッチ。書いて予想する。書いて覚える。

・「ふしぎ」の尊重…素朴な疑問。予想してみる。親子で考える。親子で調べる。

・実物に触れる…五感すべてで。季節を感じる。動物園・植物園。道端の雑草も

・身近なものから出題される…タンポポ、セイタカアワダチソウなど。

社会〜低学年のうちに養ってほしい事〜

・普段の生活の中の身の回りの常識がわかっているか?身の回りのことに目を向ける。例えば、東大寺学園ではゴミの収集カレンダーについて出題があった。交通ルールなど。

・スーパーに行って、野菜や果物の産地や値段を見る。季節によって品揃えが変わったり価格が変わるのはなぜか考える、など。

・日本各地(47都道府県)のことに目を向ける。ゆるキャラはその地域の特徴をふんだんに盛り込んでいるのでオススメ。ブラタモリなど。

・最新のニュースを知っておく。時事問題。普段から見ておく。世の中で何が起きているかに目を向ける。

・一般常識、一般教養の習得。身の回り、世の中に関心をもつ。

・歴史に関しては、歴史マンガより面白そうと思った人の伝記を読むのがオススメ。

まとめ

 理科の先生も、社会の先生も「スーパーに行って野菜や果物、鮮魚などを見るのはオススメです!!」とスーパーを激推ししていました。低学年のうちは具体物に触れたり、身の回りのコミュニティと積極的に関わったり、家の手伝いをさせると良いみたいです。中学受験では、大人と同じような感覚・常識が求められるのですね。生活力を養うと思って、大人がやっていて子どもでもできる事はなんでも体験させてあげると良さそうです。

 話を聞いていると、非常に高度な知識を教えるというより、大人だったら当たり前だと思ってやっている常識的な事を教えてあげた方が良いのかなあと思いました。あとは、タンポポなど身近な植物や生物がテーマとして取り上げられるみたいなので、当たり前になっていて見落としがちな道端の雑草や野鳥や虫に目を向けるといいのかもしれません。先生はスーパーを推しておられましたが、私は卸売市場等など見学に行くのも良さそうだなと思いました。調べてみると、小学生向けに市場見学会や季節ごとの食材選びやお魚の調理の仕方などのレクチャーをされているので良さそうです。

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