2023年6月「低学年のうちに直しておきたい!『間違いだらけの国語生活』『算数の力が上がる習慣と勉強姿勢』」希講演会

中受に向けて

 最近、忙しくてなかなか塾の講演会に行く暇がありませんが、オンライン対応している講演会はわざわざ現地に足を運ばなくても良いのでありがたいです。今回も低学年のお子さんの保護者向けの講演があったので、オンラインの方で参加させて頂きました。途中からの参加になったので、冒頭聞き逃した部分もあったのですが、忘れないように備忘録として残していこうと思います。

国語について

 国語についての話が先でしたので、残念ながら国語についてはほとんど聞き逃しております…。メモ書きと覚えていることのみ以下に箇条書きにしていきます。

・英語は中学から学習するので良い。

・国語は考えても解けないのでまずは「知る」ことが大事。知識や経験として知っていないと、いくら考えても答えは出せない。

・長文読解も知ることが元になる。「自分ならどう思う?」は禁句。

・読解問題で不正解になった場合は、まず模範解答を写す。模範解答と問いと本文を照らし合わせる。こうして知識の蓄積をする。

・自分の間違った解答は消しゴムで消さない。模範解答と比較して、どうしたら模範解答になるのかを考える。

・問題集やワークブックだけしていても国語は伸びない。読書や日ごろの経験が国語力の土台となる。

 中学受験塾の講師をされている方で、英語をやったほうが良いとおっしゃる方に私は未だにお会いしたことがありません。ほとんどの方が「中受するなら、小学生の間は英語をやる必要はない。」と断言されます。まあ、現時点で帰国子女枠でもない限り、最難関と言われる私立中学校が入試に英語を出題しないので当然といえば当然ですね。理屈はよくわかります。

 「低学年の時には、塾に行くよりも外遊びをした方が良い」という話もよく聞きますが、今回の講演会でこの言説の理由が少しわかったような気がします。国語の長文読解は、算数と違って普段の生活の中での知識や経験がないと解けないと先生はおっしゃっていました。たとえば、物語の登場人物がなぜこのような行動をとったのかという問題を考える時に、人としての常識や知識がなければ正解は出せないでしょう。だから、読解の問題で不正解であれば、まず模範解答を写し、問いと本文と照らし合わせて「知る」ことが重要だとおっしゃっていました。親や大人との会話も重要みたいですね。

算数について

 算数については以下のようにおっしゃっていました。

・まずは正しい勉強姿勢を身につけましょう。
 →①家庭の中に集中して学習できる定位置を準備する。
   正しい姿勢で座る。机の上を整理整頓してから学習を始める。
   鉛筆の正しい持ち方。消しゴムの正しい使い方。左手の添え方など

  ②勉強に関係のないおしゃべりは禁止。時間(15分〜30分など)を決めてぐっと集中する。
   ダラダラ勉強はしない。


・算数の力が上がる習慣を家庭で実践しましょう。
 →③我が子をとことん褒める。

  ④親が算数を楽しむ。

  ⑤新しい概念やテーマは言葉だけで教えるのではなく、具体物や具体例を用いて説明する。
   説明した後、子ども1人の力で解けるかどうか紙の上で再現させて確認する。

  ⑥正確に作業できるようにする。

  ⑦計算練習が大好き・得意になろう。毎日、単純計算練習と筆算の計算練習を積み重ねる。
   大事なのはタイムを縮めることではなく、全問正解すること。

  ⑧「反復学習」と「じっくりとことん学習」どちらも必要。「じっくりとことん学習」を行う
   時間があるのは小3まで。

 ③についてですが、子どもにとって親の言葉は真実そのものなんだそうです。特に母親の言葉かけというのは強いパワーをもっているんだそう。なので、絶対に「うちの子は〇〇が苦手で…」とか「全然できなくて…」とか謙遜であっても、子どもの前で話さない方が良いそうです。子どもにとっては、親に褒められることが何よりの喜びだっておっしゃってました。だからとにかく褒めてあげてモチベーションを上げてほしい、と。色々言いたい気持ちを抑えて、褒めに徹する忍耐力が必要そうです…。簡単なようでなかなか至難の業ですねw

 ⑥については去年の講演会と同様のことをおっしゃっていました。昨今の関西圏における難関中学入試の算数では、試行錯誤が必要な問題が出題され、思考力だけでなく試行する作業力も問われるんだそうです。なので頭の回転だけではなく、制限時間内に正確に素早く紙面上に書き起こすことがかなり重要みたいです。賢くて記憶力の良い子が頭の中だけで解けるような問題は出ないとおっしゃっていました。なので丁寧に字や図を書く力はかなり重要なようです。もっと根本的な鉛筆の持ち方や座る時の姿勢なども含め、言うことを聞きやすい低学年のうちから正してあげる必要があるみたいです。これもなかなか手間暇かかりますね…。ちなみに去年の講演会については以下に記録しています。↓

 ⑦について、もう周知の事実だと思いますが、計算練習はいわば算数の学習における筋肉トレーニングのようなものです。とにかく計算練習は非常に重要で、希学園の高学年の宿題にも毎日単純計算と筆算の宿題を出すとおっしゃっていたように思います。計算についてはどんどん先取りをしていくことをオススメされていました。理由は、計算が周りの子たちよりできる事で子の自己肯定感や勉強に対する自信がUPするからだそう。「数のセンスと計算の正確さを磨き、計算の工夫に慣れ親しむことができれば、高学年以降で大きなアドバンテージになる」とおっしゃっていました。

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