赤ちゃんの寝かしつけで困った時にオススメの方法と書籍

日々の出来事

 みなさんのお子さんは、赤ちゃんの時よく寝てくれましたか?私は上の子の時は睡眠のことで困った事はほとんどなかったのですが、下の子がなかなかスッと寝てくれず、寝かしつけてもすぐに起きたり、昼夜逆転して一晩中ぐずられたりして一睡もできなかったので結構悩みました。

 X (旧Twitter)で自己の呟きを振り返ると、7月くらいからベビーの睡眠に関しての悩みのツイートが散見されます。この頃は生後1〜2ヶ月くらいでした。上の子と比較すると、音や光に敏感な子だと思います。上の子は、部屋の中であれば、日中も電気を消したり、カーテンを閉めたりしなくてもよく寝てくれたし、テレビの音がしても問題なかったように思いますが、下の子は扉を閉める音や離れた場所にある時計の時報にも反応して目を覚ますし、暗い中で電気がパッとつくと目覚めて泣くので環境整備に結構気を使いました。上の子の感じを想定していたら、あれ?全然通用しないぞ?となって悩みました。

 そこで、そうしたベビーの睡眠の悩みを解消するような本や情報はないか探し始めました。探すと沢山の本が見つかりました。その中でレビューの評価が良かったり、自分が気になったタイトルや内容のものをいくつかピックアップして購入し読みました。大体4冊ほど購入し読んだら、自分のベビーの睡眠に関する悩みはかなり軽減できました

 ベビーの睡眠に関する本で具体的な手法について述べている本の著者は大体女性で、著者自身がベビーの睡眠に関して悩みを持った事から、論文や文献を読み漁り、独自に効果的な手法を開発したという感じの方が多かったです。結構、多くの親御さんがベビーの睡眠に悩みを抱えていらっしゃいそうですね。

 そうしたメソッドの中で、自分ができそうな部分や良さそうと思った部分をピックアップし、実行するだけでかなりベビーの睡眠状況は改善することができました。私の場合は、それぞれのメソッドを生真面目にやろうとするとしんどくなってしまう気がしたので、それはやめました。

 以下にベビーの睡眠の状況を改善するために取り入れて、すぐに効果がでた方法とオススメの書籍をご紹介したいと思います。色々な書籍を見るとわかりますが、月齢や年齢によって効果的なアプローチの仕方が違います。また、個人差もあると思います。私が以下に取り組み始めたのは、赤ちゃんが生後2ヶ月に入る前頃です。

朝6〜8時に起こし、夜7〜8時に寝かせるとかなり改善した

 前述しましたが、うちの赤ちゃんは結構センシティブで生まれて間もない時から物音や光に敏感でした。とにかく抱っこするか授乳するかしないとずっと泣いていて、あまり睡眠がとれていないような感じでした。最初は「この子の性質なのだろう」と思い、求められるままに付き合ってきましたが、そうすると親の睡眠時間がかなり削られていき、疲弊していきました。それでも、時間が経過すると赤ちゃんも3〜4時間はまとまって寝られるようになっていきましたが、30分〜1時間で起きる事が8時間、ひどい時だと12時間連続するので十分な休息が取れない状態は続いていました。一番ひどかったのがこの短時間で起きる事が12時間続くのが親の夜の就寝時間と重なった時で、まさに昼夜逆転し一睡もできませんでした。

 この時のことを振り返ると、夜でも電気を消さずにあやし続けており、昼夜気にせず、赤ちゃんの寝たい時に寝させるスタイルでした。

 しかし、このままでは私がぶっ倒れると思いましたので、日の出日の入りに合わせて朝6〜8時に起こし、夜7〜8時に寝かせて概日リズムをつけてもらう事を試みました。すると、昼夜逆転していたのが治っていき、しかも夜に4〜6時間はまとめて寝てくれるようになりました

ぐずるのは疲れて眠たいのにうまく寝られないから

 授乳してお腹もいっぱい、おむつも新しいのに替えた、そろそろ疲れて寝るはずなのにいつまでたってもぐずって寝ない…ええ?どうして…?となった事があるのですが、赤ちゃんって疲れすぎると逆に寝られなくなってしまうそうです。上の子がいると、どうしても上の子の経験で考えてしまいがちになっていたので、この事実は目から鱗でした。今振り返ってみても30分〜1時間で目覚めてしまうのも、活発だからではなくて上手く睡眠がとれる状態じゃなかったからというのが理由だったのだなと思います。上の子は本当に何もしなくてもよく寝てくれたので、下の子になって初めて赤ちゃんって結構環境に気を使わないと寝られないものなんだなと気がつきました。これに気が付いてから、赤ちゃんが快適に寝られる環境の整備を行いました。

赤ちゃんが快適に寝られる環境の整備

 赤ちゃんの快適な睡眠環境のポイントとしては、①光 ②音 ③温度と湿度 ④服装 ⑤安全性 の5つがあるそうです。

 赤ちゃんの寝室はできるだけ真っ暗にして、室温も冬は19度前後、夏は26度前後(大人が少し肌寒く感じる温度)にエアコンの温度を設定し、寝かしつけの音楽や歌などは流したり歌ったりしない……うちの場合はこれだけでもかなり赤ちゃんの夜の寝つきが良くなり、夜泣きはほぼなくなりました。「ホワイトノイズ」という換気扇やテレビの砂嵐のような音を流すと突然の物音で目覚めるのを防いでくれるという話もほぼ全ての本で紹介されていましたが、うちはそれを使わなくても特に問題がなかったので使いませんでした。

赤ちゃんが起きていられる時間と寝かしつけのタイミング

 前述で赤ちゃんは疲れすぎると上手く寝られなくなると述べました。なので赤ちゃんが疲れる前に寝かしつける事が肝要です。赤ちゃんが機嫌良く起きていられる活動時間については「マンガで読む ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」に詳細に書かれていますが、生後1〜2ヶ月だと約40分〜1時間とかなり短いです。この活動時間を超えて起きていると疲れてしまうので、そうなる前に寝かしつけをするのが良いみたいです。

 この活動時間内に寝かしつけをし、目があいている状態で寝床に置くことで、赤ちゃんは抱っこや授乳で寝かしつけてもらわなくても、徐々に寝床で眠りにつくようになっていきます

 私は、赤ちゃんのことに関して時間管理をするとしんどくなってしまうので、どちらかというと赤ちゃんが眠くなる時のサインを見逃さないようにして寝かせるようにしていましたが、こうして本で読んで「赤ちゃんって短い時間しか起きていられなくて、それ以上起きていると疲れてしまうのか」と認識することで、起こし過ぎを防ぐことができて良かったです。割と具体的なタイムスケジュールやルーティンを紹介している書籍が多かったのですが、私自身はそういうのは真似しようとすると疲れてしまうので、赤ちゃんの様子に合わせて寝かしつけを行っていきました。

赤ちゃんの心を満たしてあげる

 少しでも赤ちゃんと向き合ってスキンシップをとって心を通わせ、赤ちゃんも親もお互い笑顔になれる時間を作ると安心してよく眠ってくれるように感じます。そして、赤ちゃんの心を満たしてあげるのは親じゃなくても祖母や兄弟でも効果があると思います。大人と一緒で、赤ちゃんも安心感や充実感を感じると気持ちよくぐっすり寝られるのでしょう。

実施しやすい寝かしつけの習慣=ねんねルーティンをつくる

 赤ちゃんは寝かしつけの際に毎回同じ習慣で寝かせてもらう事で、安心感を感じて眠りにつきます。なので、毎回抱っこや授乳で寝かしつけをすると、それが赤ちゃんの中で安心して眠る為の習慣になってしまいます。そうすると、抱っこや授乳がないと寝られなくなってしまい、寝床に置くとすぐに泣く「背中スイッチ」が発動しやすくなったり、寝かしつけに時間がかかりやすくなります。

 なので、親御さんが無理なく続けられる寝かしつけの際のルーティンをつくり、毎回それを繰り返すことによって、赤ちゃんに今から寝るという心の準備と安心感を与えることができ、すんなりと寝ついてくれるようになります。こうした寝る前のルーティンが夜泣きや寝ぐずりに効果的であることは医学研究でも証明されているようです。

 生後間もない頃は、抱っこしたり授乳しながら寝かしつけも止むを得ない場合があると思いますので、赤ちゃんの様子を見ながら、できれば早いうちに親御さんにとって無理のないねんねルーティンを確立させると良いようです。

赤ちゃんの寝かしつけに困った時にオススメの書籍

 以上、自分の経験則を交えて個人的にまずやるとすぐに改善がみられた方法をお伝えしました。しかし、赤ちゃんの個人差もあると思いますし、月齢や年齢が違う場合やすでに上記のことはしたけれども改善しなかった場合は、各方面の赤ちゃんの睡眠のプロが、それぞれのメソッドについてやり方等を詳細に書いた本を出して下さっていますので、大変役に立つと思います。以下、個人的に勉強になったオススメの書籍をご紹介したいと思います。

1.マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方

 大変わかりやすく、これまで出版された赤ちゃんの睡眠に関する本の良いところを集めたような本です。また、著者の愛波文さんは、日本人初のアメリカの国際認定資格である乳幼児睡眠コンサルタントで、かつ2021年に出版された本ですので、新しいエビデンスに基づき述べていらっしゃって安心感があります。もし、身近に赤ちゃんの寝かしつけのことで悩んでいる人がいたら一番にオススメすると思います。2人以上のお子さんの寝かしつけについてや、赤ちゃんが1人で眠りにつくことができるようになる「セルフねんね」のためのねんねトレーニングについても述べられています。

2.家族そろってぐっすり眠れる医者が教える赤ちゃん快眠メソッド

 タイトル通り、東大医学部卒の睡眠医療センター勤務の医師で小児睡眠コンサルタントでもある森田麻里子さんが執筆されています。医学的な根拠に基づき、方法が述べられており、個人的に今回赤ちゃんの睡眠で悩んだ時に一番参考にさせて頂いたのはこちらの書籍です。2020年出版。

3.マンガでよくわかる  赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

 2018年に出版された夜泣き専門保育士である清水悦子さんによる著書です。優しいタッチのマンガでわかりやすく具体的に寝かしつけの方法について書いてあります。オールカラーなので子どもにとっても手に取りやすく、うちの長男はこの本を好んで読んでいました。ので、小学生くらいのお子さんにもオススメです。

4.賢い子は1歳までの眠りで決まる

 センセーショナルな邦題ですが、原著のタイトルは「The Natural Baby Sleep Solution」と至って普通です。睡眠研究を専門とする神経科学博士であるポリー・ムーア氏の著書で、2023年8月現在、Amazonの神経解剖学カテゴリの売れ筋ランキングNo.1となっています。2017年発行。1歳までの赤ちゃんにとって睡眠が如何に大事であるかを説き、基礎的休息活動周期に基づき著者が開発したNAPSメソッドを紹介しています。随所に神経学的な解説があり、面白かったです。

おわりに

 下の子が生まれるまで、あまり赤ちゃんの睡眠に悩んだことがありませんでしたが、今回悩んで調べることによって、多くの人が赤ちゃんの睡眠のことで悩んでいるのだという事に気がつきました。上記に紹介した本は、きっと赤ちゃんの睡眠の悩みを解決するためのヒントになると思います。また、悩みが深い時は1人で抱えずに、上記の乳幼児睡眠コンサルタントの他、市の保健師や保育士等に相談してみるのも解決の糸口の一つとなるのではないでしょうか。

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